英雄たちの探求 . Морган Райс
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Читать онлайн книгу 英雄たちの探求 - Морган Райс страница 4
「上官どのはまだ私を候補に入れていらっしゃいません」と言った。
軍人は驚いて、冗談ではないかと思いながらソアを上から下まで眺めた。
「入れていなかったと?」聞きながら彼は吹き出した。
兵士たちも笑った。だがソアは気に留めなかった。今こそ自分のための瞬間だ。この時を逃したらもう先はない。
「リージョンに入隊したいです!」ソアは言った。
軍人がソアに歩み寄った。
「知っているかね?」
彼は面白がっているようだった。
「“もうすぐ14歳になるのかな?」
「もうなりました、上官どの。2週間前に。」
「2週間前!」
軍人は甲高い声を上げて笑った。背後の兵士たちもだ。
「それならば、敵は君を見て震え上がることだろう。」
ソアは屈辱で熱くなるのを感じた。何かしなければ。こんな形で終わらせることはできない。軍人は背を向けて立ち去ろうとしたが、ソアはそうさせなかった。
ソアは前に進み出て、大声で言った。「上官どのは間違えておられます!」
皆が恐怖のあまり息をのんだとき、軍人が止まってゆっくりとこちらを向いた。
今度は顔が険しい。
「なんてばかな子だ。」父はそう言ってソアの肩をつかんだ。「家に入っていなさい!」
「入るものか!」ソアは父の手を振り払いながら叫んだ。
軍人がソアのほうへ歩み寄ったので、父は後ろへ下がった。
「シルバー騎士団を侮辱した場合の罰を知っているのか?」ぴしゃりと言った。
ソアの心臓が激しく鼓動する。それでも後には引けないと思った。
「お許しください、上官どの。」父が言った。「まだ子どもですから・・・」
「そなたに話しているのではない。」と軍人は言った。容赦のない目つきでソアの父を退けた。
軍人はソアのほうを向き、「答えなさい!」と言った。
ソアは息が詰まって声も出ない。こんなはずじゃなかった。
「シルバー騎士団を侮辱するのは国王陛下を侮辱することである。」ソアは従順に覚えていたことを唱えた
「いかにも」軍人が言った。「つまり、私がそう決めたら鞭打ちの刑40回を受けることになる。」
「侮辱するなんて考えてもいません、上官どの。」ソアは言った。「選ばれたかっただけです。お願いです。ずっとそれが夢だったのです。お願いします。入隊させてください。」
軍人は立ち尽くし、次第に表情が和らいでいった。しばらくしてから首を振った。 「君はまだ若い。気高い心を持っているが、まだ時期尚早だ。乳離れしたら戻ってきなさい。」
それだけ言うと彼は振り向いて、他の少年には目もくれずに行ってしまった。そして馬に素早く乗り込んだ。
ソアはがっかりして立ったまま、軍団が行動を起こすのを見つめた。到着した時と同じ速さで去って行った。
最後にソアが見たのは、後部の馬車に座っている兄たちだった。とがめるような目で嘲りながらこちらを見ていた。ソアの目の前で、馬車で連れて行かれるのだった。ここから、より良い人生へと。